「……ミャァ……」
突然猫の声が、聞こえました。
その猫の声は、私の顔のすぐそばで聞こえます。
ミャーミャー…ミャーミャーミャー
鳴き続ける猫の声には、聞き覚えがありました。
“ミ……ミィちゃん……?”
ミャーミャー……ミャーミャー……
間違いなく猫のぬいぐるみ、ミィちゃんの鳴き声でした。
誰も揺らしてないのに何故………
私の体から血の気がサーーッと引くのが分かりました。
なんで…こ、怖い怖過ぎる………
怖すぎて見たくもないのに、目を閉じる事ができません。
視界の隅でゆっくーりと、揺れているミィちゃんが見えます。
見たくない…見たくない見たくない……お願いお願い、神様お願いします…お願いお願い……
心の中で必死に祈りました。
夢であってほしい…と、、、
⸻
絶対に見たらいけない。見たくない‼︎
頭ではそう思っているのに、何故か私の目線はどうしてもそっちを向いてしまいます。
私の左側で鳴いているミィちゃん。
その時ふと視界の端に――
“ミィちゃんを揺らしている誰かの手”が、見えたのです……
誰⁉︎………誰かが揺らしているっ
えっ……誰⁉︎⁉︎と思った瞬間、見えたのです。
暗闇の中、ミィちゃんを掴んで左右に揺らしている
“とても青白い骨ばった手”を‥
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