夢遊病的なものか?それとも私を怖がらせようとしているのか?
とにかく証拠を残そうと動画を撮影した。
ドアの前で自分の部屋を見つめて動かないA。
20分ほど経ったが動く様子がない。
正直ずっと見ているのも怖かったので、私はスマホを固定して放置し、少し身を潜めるように車の中で丸まっていた。
40分ほど経った頃、Aは部屋に入って行った。
なんか変なものを撮ってしまったなぁと思っていると、Aからメッセージが届いた。
「見えた?」
一言だけ。
大丈夫か?何してた?など色々返してみたが、何も返事はなかった。
結局私は一睡もできず、外を眺めていると早朝5時ごろ、Aが部屋から出てきた。
今度はまっすぐ車に向かって歩き、
車の窓をコツコツと叩いた。
窓を開けて昨日のことを話そうとすると、
「すまん、また寝てたわ…」と意気消沈としていた。
「見えた?」というメッセージのことを話すも本人は覚えておらず、こんなん送ったか…?と困惑していた。
「とりあえず、動画撮っといたから。見てみ」と、私は撮影した動画をAに送り、Aの部屋に戻り一緒に見ることにした。
動画はAがドアの前に立っているところから始まる。
20分ほどみていたが、微動だにしないAの姿を見て、A自身怖がっていた。
まだ半分くらいのところだったが、不気味な雰囲気に絶えられず、途中で切り上げて、気分転換に遊びに出かけることにした。
夕方ごろ解散し、自宅で夕飯を作っていたところ、Aから連絡があった。
「あの動画、最後まで見てみたわ」
「なんで昼に教えてくれなかった?」
メッセージの意味が理解できず、何かあったかと返事すると、
「35分くらいから、見てみて」
と。
これからご飯というタイミングで少し面倒に思ったが、気がかりで動画を見てみた。
再生し、35分までスクロールで飛ばしてみる。























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