すると、急に妹がこっちを見て、
『おねえちゃん…』
涙を流して、弱弱しい声で反応する。
その瞬間、意識が途絶えた。
目が覚めると、朝になっていた。
ハッと、妹の方を見る。
『よかった、お姉ちゃん連れてかれるかと思ったー。』
と妹が、何も話していないのに、ワンワンと泣き出す。
確実に、同じ現象を視ていた。
妹も、
『お姉ちゃんって何度も叫ぶけど、お姉ちゃんが首を横に動かすだけでさ…』
もうダメなんじゃないかって泣きながら、ずっと呼び掛けてくれたらしい。
ハイヒールの音、金縛り、黒いモヤ、全てがリンクしていた。
だが、ひとつだけ違うのは、
妹には、肩を超えるくらいの黒い髪型で、薄い唇、20代半ばの女性が視えていたらしい。
しかも、
秋から冬に変わる頃の季節だったが、黄色とオレンジの入り混じったワンピースだったらしい。
よかったと二人で抱き合いながら泣いて、再び眠りについた。(怖くて母の部屋に二人で行く)
最後まで読んでいただいてありがとうございましたと、
ここで終わりでよかったんだが。
話は、まだ終わらないのだ。
後日談になるが、
母が地区の集まりに行った際に、
娘が変なことを言うからって聞いてくれたらしいのだが、
この話は怖かったですか?
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