私が小学4年生の頃のお話です。
兵庫県に住む私は昔よく見る夢というものがありました。
夢の内容は、背の高い女性が、自分の背後をひたすら着いてくるという奇妙なもので、特に何かされる訳でも無いのですが、問題はその女性の容姿にありました。
夢の中で、毎回洗面台の鏡の前に立つタイミングがあり、その時背後にいる女性の姿も見えるのですが…
私「…」
女性の身長は口元から上が映らないほどに高く、色が派手な虫の柄が入っている着物を着ていました。
しかしそれ以上に特徴的だったのが、口元です。
女性の口は真一文字に裂けていて、筋肉が切れているのか、口が空きっぱなしだったのです、その夢は玄関の扉のドアノブに手を掛けたところで覚めます、特にこれといった怪奇現象はありませんでしたが、その時はもの凄く顔に違和感を感じていたのを覚えています。
そんな夢を見続けて1ヶ月が経とうとしていた頃、私は当時の友人(優太とする)と公園で夕方で遊ぶ事になり、この日は夕方まで公園で遊んでいました。
そして日も沈み始め、私は優太と別れて帰ろうとした時でした、
優太「なぁ、私(自分の名前)、ずっと思ってたんだけどさ、お前の母さんってどんな人なんだ?」
ふと優太がこんな事を聞いてきた、
私「どんな人って、メガネ掛けてて、背が低くて、何時もワンピースとか着てるけど…」
私の母親は背が低く157cm程だったと思う、優太がそんな事をいきなり聞いてきたので、少し戸惑ったが私は何故そんな事が気になるのか優太に聞いてみた。
私「いきなりそんな事聞いてどうしたん?」
優太「いや、公園で遊んでる時さ、」
そう言い始めると優太は公園の外にある駐車場を指さした、公園からその駐車場までの距離は10メートル程離れていたと思う。
優太「着物きた背の高い女の人が、お前の指さして手を振っとってさ、なんか、必死に訴えてるんやけど、ちゃんと顔は見えんし声も聞こえなくてさ、」
私「……」
優太「おい?大丈夫か?」
とうとう夢以外でも出てきたのだ、私は顔が引きつりそうになるのを堪えるので必死だった、いや、多分堪えきれてなかったと思う、公園で遊んだ時にかいた汗とは別の嫌な汗をかき始める、その時の俺はものすごい悪寒に襲われたのを覚えている。
私「ア、あ、うん大丈夫やで、多分関係ない人ちゃうかな?」
優太「顔色悪いで?ホンマに大丈夫か?」
私「全然平気やで!、そろそろ日も暮れるから帰ろか!」
優太「え、あ、うん」
私はそれ以上、その女性の話を詳しく聞く勇気はなかった、その場に居ることさえ耐えられないほどの恐怖を感じていたのだから。
その日から1週間、あの夢の中で女性の姿をなるべく見ないようにしていた頃、優太が家に来てくれと呼び出された、理由を聞いても、
優太「分からんけど、お母さんが、私(自分の名前)をなるべく早めに連れてきてって言われて、理由聞いても「優太は知らなくてええ」って…」
っと、お茶を濁されていたらしく、理由は分からなかったが、私は優太ではなく、優太の母親が私に会いたがっているという事だけは理解できた。
優太の家が見えてくると、優太の母親が玄関前にいて、何やら袋を持っているのが、見えた。


























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