俺はあまりのバカバカしさに、怒りすら湧いてこなかった。
何であの晩の事が、CとDの武勇伝みたいになってるのかと…
俺は友人に、話しの内容が大きく改変されている事、
大筋で俺とA、Bの位置が、C、Dと入れ替わっており、しかも所々に妙な脚色まである事や、
俺達が2人の巻き添えで、夏休み中酷い目にあった事を伝えると、
友人は「だろうなw」と、全て分かっていたかのように笑いかけてきた。
ちなみにその友人は、自分も妙な現象を見るまで、幽霊の話はネタだろうと思っていたとか。
友人が言うには、キャンプからもどって数日後。
CとDの姿を見かけると、後ろに黒いモヤのようなものが見えたり、
C、Dといっしょにいると、ブツブツと囁き声のようなものを聞いたりと、怪現象が続いたので、
恐らく原因を作ったのはCとDだろうと、直感的に感じていたらしい。
更にこの直感に追い討ちをかけたのが、
話を聞いてから2週間後くらいから、CとDはCの部屋に篭るようになり、
(親が金持ちらしく、そこそこ立派なマンションに住んでいた)
金を降ろすのと飯を買いに一階のコンビニへ出かける時以外、殆ど外に出歩かなくなってしまった。
そのため友人は、「やはり原因を作ったのはこの2人だったか」と、妙に納得したとか。
友人はこれ以上は詳しく知らないらしく、その後2人と会っていない。
というか、電話をしても外に出ようとせず、友人に会おうともしないうえに、
篭っている事情も一切話さないため、今どうしているのかは知らないという。
この話を聞いたあと、夕方近くにBから携帯に電話があった。
Bが言うには、CとDがキャンプでの話を改変して、あちこちに言いまわっていたため、
Bや俺達は霊現象を別にしても、ヘタレのレッテルを貼られてしまっていて、誤解を解かないとまずいようだ。
Aにも連絡を取り、なんとか誤解を解く方法は無いかと話し合ったが、結局良い案は浮かばず、
1人1人誤解を解くしか無いという結論になった。
この後、実はある出来事を切欠に、誤解はある程度解けたのだが、それは省きます。
大雑把に書くと、CとDがゼミの教授に泣き付いて来たのだが、
その時話した内容が、それまでの『武勇伝(笑)』と違っていたため、それを切欠に2人の嘘はばれた。
この一件があるまで俺とA、Bは、CとDも俺達がお払いした神社へ連れて行くつもりだった。
しかし、酷いようだが、あれだけ怖い思いをした挙句に、こんなデマを流されたので最早その気は無く、
俺はA、B2人と話し合って、留学生2人を放置する事にした。
























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