そこには見知ったコンビニ店員が突っ立ってた。
…なんだ。怖がってたのが馬鹿らしいじゃないか。
いつも気の抜けた挨拶をしてくるヤツだ。
しかしいつにも増して無愛想だ。生気の抜けた面をしている。
「なんだ、お前か。どうした?」
店員は黙り込んでいた。虚ろな目で真っ直ぐこちらを見ている。
「……ダメですよ…」
「え?」
*
*
*
「ダメですよ笑わなきゃ、それに、振り返っただろ」
「もう黒…イ、デすョ。」
最後の方は、機械音声のようだった。
「く、ろ…イ、クロ、ククロ、くろ、クロククロクククククク」
「ハハ、アハハ、アハハハハハ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
その瞬間、店の方から大人数の笑い声が聞こえた。
コンビニの入口から、さっきの喪服姿の男がゾロゾロ笑いながら出てきてるのが見えた。
既にタバコは手から滑り落ちていた。
笑えるわけないだろ…………
[完]
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どうやったらさっきのところで笑えんねん
NG行動全部やっちゃってるわけか