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Yuko0803さんによるにまつわる怖い話の投稿です

狐石
短編 2025/05/10 07:45 272view

私が子供の頃、施設にいた時の話です。
施設があった場所は、火葬場、お寺、葬式場に囲まれていて、施設の隣りにはブロイラー(鶏を肉)にする施設がありました。

施設とブロイラー施設の間には小川が流れていて
其々が金網柵で区画されていました。

そんなブロイラー施設側の金網の外側には赤みがかった小さな石と小さな祠が誰の管理もなく放置されているものがありました。

金網柵越しにいつも不気味さを感じていましたが
日ごとにその祠と赤みがかった小さな石を見る度に、小さかった石が段々と大きくなっていくのが分かりました。

ある時に私が居た、施設の社長がその祠と小さかった石を引き取り、小さな神社を作り祀りました。

私の居た施設では、度々幽霊の目撃情報があって
女性と子供の霊だったり、職員の休憩室は通り道になっていて鈴の音が聞こえたりしていたそうです。

ですが、社長がその全ての原因は、たまたま土地的に囲まれているのもあるが祠と石、そして大昔の戦が関係していると言っていました。

施設の近くには、地域では有名な山があり、山の頂上に昔はお城が建っていたそうで戦により下って来た戦士達の亡くなった場所が私の居た施設がある場所辺りだったようで、祠とその赤みのある石はその時に巻き込まれて亡くなった女性と子供の血が掛かってしまったものだと言われています。

私の居た施設が祠と石を引き取ってからというもの
不思議なことに、施設の敷地内(地面)に大きな穴が開くという現象が度々起こり始め、開く度に職員が

何人かで通ってみると絶対に辿り着くのは祠と石のある場所に出てしまうと言っていました。

引き取った際には、石は両手で抱きしめられる程までに成長していました。

なぜ、その石が狐石と呼ばれているのかは分からないのですが、呪いの石とも呼ばれていて、実際に施設に来た業者がその石に用を足してしまったことで
高熱を出し、亡くなってしまったことは私もその亡くなってしまった人と関わりがあったので知っています。

私も祠と石が引き取られる前から、女性と子供の幽霊を度々見ていましたし、他の児童の中では風呂場で女性の足だけが歩いているのを見た、首のない鎧の男性を見た等目撃情報は多数ありました。

卒園した今でも霊の溜まり場となっている施設では
ブランコが1時間以上動き続けるなどの目撃が後を経たないそうです。

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