ガチャリとドアが開く音。
隣人「えっと……どなたでしょうか?」
S「すみません。私こういうものでして…」
隣人「ああ、どうかなさいましたか?」
声的に老婆だろう。
S「お隣の▉▉さんに取材をさせて頂きたいのですが、何時頃ならお帰りになるか分かりますかね?」
隣人「え……▉▉さんなら、
何年か前に亡くなられていますが…」
焦るS氏の声が入り、ガチャガチャとすぐにボイスレコーダーが止められ、ここで音声が終わっている。
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どうでしょう。全体的に不気味な音声記録でした。
ここからは後日談なのですが、この後、S氏はAに今回のことを報告するか迷ったようです。余計彼を恐怖させてしまうのでは無いかと。
でも、生きた人間の悪意ではなく、霊の気まぐれとわかった方が、戸締りや身の回りの事は気をつけなくて済む。と思って連絡をしたみたいですね。
でも、連絡はつかなかった。それから調べてわかったことなのですが、あの取材の日の3日ほど前に、Aは死んでいました。
変死、だったようです。警察はいまも捜査中のようで、詳しくは教えて貰えなかったよう。
S氏は一体、誰に何の取材をしたんでしょうね?
[完]
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