2年前の冬休み。長崎県のある道にて。
私(つかれたぁー…)
a(まぁ今日のバイト、結構きつかったもんな。)
バイト仲間のaとのバイトの帰り道、私はとんでもない疲労感から解放されるべく、aと話しながらいつもより速めに歩いていた。
a(お前、とんでもない顔してるけどそんなに疲れたか?)
私(疲れたよぉ。だっていつもこの時間にあんな人来ないじゃん!)
この時の時刻は18時。スーパーでバイトをしているが、いつもは半額セールの時間である19時まではなかなか人が来ず、楽であると思って応募したのだが、現実は甘くなかった。
a(まあ確かになぁ。いつもよりは人多かったけど…)
私(でしょ!?あー早く家に帰りたいよぉ。)
a(そんな家に帰りたいのか?なら俺近道知ってるぜ!着いてこい!)
私は、この提案に乗ったことを後悔した。
a(ここの道通れば家の近くに出るぞ。行こうぜ)
私(おっけー、わかった。雨降ってきたし、早く行こ!)
私はaと路地に入った。正直夜っていうのもあって暗く、じめじめした路地に入るのは少し嫌だったが雨になったこともあり早く帰りたかった。
私(……ねぇ、a?)
a(…なんだ?)
私(なんか長くない?)
私はこのあたりで異変に気付いた。どう考えても長い。多分20分ぐらい歩いていたが全く景色が変わっているように見えない。
a(だよな。気の所為だと思っていたが、長いな。なんかおかしいから一旦戻らないか?)
私(うん?何て?)
a(長すぎて何かがおかしいから戻ろうって)
私(何?何て言ってるの?)
私はこの時からおかしくなっていた。aのしゃべっていることが分からなかった。いや、なんて言ってるか分かるがその言葉の意味を理解する事が出来なかった。私からしたら初めて聞いた言語を聞いている感覚だ。aもこのときぐらいから私とおんなじ感じになっていたらしい。
a(くっそ、何言ってんのか分かんねぇ。もういい、連れてくぞ!)
私(え?なんで戻るの?)
その後、いつの間にか自分の家の近くについていて言葉もなんて言ってるかわかるようになった。
a(はぁ、はぁ、戻ってきたか?)
私(多分、よかった、じゃあまた明日)
a(おう。)
そうしてすぐに各々の家に帰った。
























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