八歳のころ、友達三人とにらめっこをしたことがあった。友人の顔にどうしても笑ってしまうので
白目をむいて下におでこを押し込むような顔で勝利を得ようと考えていた。
にーらめっこしましょと声がかかると一気におでこを下げる、がなにかおかしい、
いくらさげようとも眉毛に触れることすらなく、なんなら手が何の感触も伝わってこないのだ。
三人に「顔に手刺さってんけどユージそれダイジョブなん?」と言われると
俺はえっ、と声を上げ指を急いで引き抜き、混乱こそしていたが別に痛みなどはなかったため「どうともなっとらんよ」と返すが、
どうにも気味が悪かったのか
三人の内一人が「用事思い出したわ」と走って行くと残りの二人も帰ってしまった。
しかたがないので家に帰り母にそのことを話すと、
「んなわけ無いやろアホちゃうか?いやユージがアホやから脳みそなくて手が入ったんやな?」
とあまりにもひどい言葉。
「んならかあちゃんが俺なら悪口製造マシーンにさわれたんやな」と返すと
頭をつかんでぽんぽんとたたき「こりゃ入ってませんわ」と地獄の獄卒ですら良心がとがめる発言。
その後父を仲裁人とした家族会議が開かれるほどの喧嘩になってしまった。
結局父に連れて行かれる形で病院でレントゲンも受けたが、脳みそはきっちり詰まっていて
こんな下手くそ文章書くのは脳みそがないからと冗談すら飛ばせなくなってしまったが、
そのご大怪我をしただの親族に不幸が〜だの言うことはなかった。
三人と先日同窓会で再開したときに話に上がったので書き込みしました。
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