(再生開始)
(00.05)
映像はこちらを振り返る二人の男、そしてその背後の家屋と思しき廃墟を映している。
廃墟は損傷が激しく、壁の至るところがはがれたように損壊し、内部の骨組みが見えている個所も見受けられる。
以下、画面右側の人物をA、左側の人物をB、カメラを持っている人物をCとする。
A「よし…そっちはどう?撮れてる?」
ビデオカメラの画面を確認したのか、映像が動き地面を映す。
C「うん、撮れてる撮れてる」
A「OK、じゃあ行くかな」
B「なあ、ほんとになんか映んのか?これ」
A「大丈夫大丈夫」
C「てかもともと証拠のためだから、最悪なんもなくてもいいだろ」
B「確かにそうだったわ」
(00.45)
三人が廃墟の玄関に当たる部分を目指し歩みを進める。
そのたびに雑草が足に触れるガサガサという音が発せられる。
A「草すげぇな」
B「長ズボン着てきてよかったわ」
(00.50)
三人が玄関の前に到達する。扉は引き戸になっている。Aが取っ手に手をかけ、扉を開ける。
A「意外とスルっといったな」
B「こういうのは中々開かないもんだと思ってたけど」
A「な」
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まーまー