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心霊

神流さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

不可解な存在
短編 2025/01/20 11:29 619view

1995~2000年頃の話です。
かなり昔に、某サイトのコメントで書いたことがあるので、知ってる方がいるかもしれない。

当時、実家住まいだったが、ある事情で親は別の場所に住んでたので、兄弟も基本そちらがメインだったのに対し、自分は実家にほぼ一人暮らし状態だった。
とはいっても、実家といっても、少し前に中古で購入した20年くらい経てる結構頑丈な一軒家で、住んでる場所はお互い隣の市町村とそう離れてないので、行き来はあったし、たまに兄弟が寝泊まりに来る状況だった。
今でも住んでいて、居間のドアが不可解に開くことがしばしば。
これだけだと、立て付けが悪いだけと思われるが、後年、知り合いがいる状況で「この家に何かいるよ」と話題振ったら、目の前でドアが前後にゆっくりとパタパタと複数回動いたので、確かに何かいるだろうと思う。
ちなみに、親兄弟は心霊系を全く信じてない。
ですから、今から語る話も全く信じてくれてない。

ある夜、二階の部屋でベッドでうとうとしてた時の事。
玄関の引き戸がからからと開く音がした。
その時、兄弟が帰ってきたのだろうと思ったが、すぐおかしいことに気づいた。

なぜなら、車が止まる音が一切なかったから。
田舎なので、夜は結構静かで、前の道に車が走る音くらいは余裕に聞こえるレベル。
よってそれらを聞き落すということはない。
なおかつ、玄関は施錠してたはずなのに、鍵を開ける音すら聞こえなかった。
この時点で何かやばいことが起きてると直感で思ったが、すぐその考えは間違ってない事が分かった。
その存在が家の中に入ってきたからだ。
入ってきたのが分かった理由があまりにも異質だったから。
よく気配はするというが、それって結構微弱で、普通は感知しずらく、大抵は物音による異常を察知するものだが、それは違いすぎた。
なぜなら、音が一切ない。半面、気配というかそれが発する存在感が物凄かった。
一切見えてなく、距離も離れているのに、現在どこにいるか、どんな存在なのか、頭の中で理解できてしまうのです。
頭の中のイメージでは空中に浮かんだ楕円形のオレンジないし黄色い存在。

それが発する気配は尋常ではなく、いると分かっただけ体の震えと恐怖か止まらない。
声を張り上げなかっただけ奇跡に近い。
よく、小説で殺気で人が殺せるとかいう表現が使われるが、それすら甘い。
それの前では一切逆らうという気が起きず、万が一もし戯れで、いらないと思われたら、自分の存在自体が一瞬で消え去るなと確信できる。
やがて、それは自分の部屋のほうへ移動を開始した。
もちろん、布団をかぶり、恐怖で縮こまって体が震え、目視で確認するどころか、その場から移動すら考えられないくらい混乱していた。
やがて、それはベッドの端に立ち、上から覗き込むように、耳元辺りに近づいているのが分かった。
と、次の瞬間、体が金縛りにあい、耳元で他人数が騒いでいるような、そのくせ、お経?呪文みたいな言葉を聞かされた.
自分は意識が飛んでいたのか、気付いたら、その存在は消え失せ、金縛りが解け、体中が汗だくになっていた。
今思えば、怨霊とかのレベルじゃなく、土地神等の祭られる存在立ったのではないかな.
あれから、お祓いとかは特になってないが、遭遇することもなく、一度病気で死にかけたくらいで、後は大きなけがもなく過ごしてる。
だけど、もう一度会ったら、多分自分は死ぬなと思う。

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