短編
2023/10/15
10:41
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『◯◯君、何やってんの?!』
私の隣に寝ている娘の向こうから、妻が怒気を含んだ声で私に呼び掛けている。うっすら開けた目の前には、布団を足で蹴っ飛ばして、丸くなっている娘と、私の腕を掴む妻がいる。
徐々に覚醒していく頭の中で、まさか手を伸ばした先は娘だったのだろうか…。事実、状況としては私の推測が正しいのだろうと思った。
夢と現実が混濁している。妻が手を弾いてくれなければ…。
妻には適当に言い訳をして寝てもらった。
深夜3時。確実に寝不足だなと不安を感じながら再度寝ることにした。
左手と首に残る冷たさは、今でも忘れることができない。
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ハラハラドキドキのお話でした。
今更ですが、一週間前にあった出来事を物語風に文字に起こしてみました。