話し声
投稿者:ナナカマド (3)
短編
2023/09/12
13:07
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早く寝かせてくれ!
「うるさーーーい!!」
そう叫ぶとともに目が覚めた。
寝かせてくれと願ったのは夢の中の私だったようだ。
金縛りにあっていたはずの私は、うるさいと大声で寝言を叫んでいたのだ。
恥ずかしいやら、面白いやらで笑いを堪えつつ、
念のため外を確認する。
もちろん人影なんて見当たらないし、話し声も聞こえない。
夢で良かったと胸をなでおろす。
時刻を確認すると3時を回ったところで、そのまま眠りについた。
翌朝はなぜかいつもよりスッキリと目覚めた。
身支度をしながら変な夢だったと思い返す。
何であの黒い群れを同僚だなんて思ったのだろう。
ここは6階なんだから覗けるわけなんてないのに。
金縛りにあって冷静に考えられなかったんだな。
本当に金縛りになんてあったら大変だ。
金縛りにあった時の対処法を調べておこう。
洗濯物を干そうとベランダへと続く窓を開けようとすると窓にひびが入っていた。
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