アメリカ　ネブラスカ州のホテルにて

小学生の頃、母が海外旅行が好きなこともありよく海外旅行に連れていってもらいました。

私には歳の離れた兄がおり、その兄がネブラスカ州の大学に行ってたこともあり、この度の旅行はアメリカに行く事になり、ネブラスカ州のとあるホテルに宿泊しました。そこは旅行会社に取ってもらったホテルです。

あとから旅行会社に聞いた話では、泊まったお客さんからは何件か怖い体験をした、と言われていますと聞きましたが…。まずホテルに入るや否や、子供の自分でも分かるくらい薄暗いホテルでした。決して人がいない訳でも、照明がない訳でもなく、汚い訳でもなかったのですが。

確か宿泊した階は10階までの部屋だったかと思います。そこにエレベーターで向かいます。エレベーターが該当の階に着きました…が、なかなかドアが開かず、閉じ込められた？と思うくらいでした。10秒くらいあるかないかでゆっくりとドアが開き、そのまま部屋へ。

まず泊まる予定の部屋の隣の部屋の前と通り過ぎると、ラジオが鳴ってるのが聞こえました。気にせず部屋に入りました。
入るや否や、部屋の上の階なのか、ずっと足音のようなコンコンとした音が聞こえてました。そのまま気にせず宿泊日数である3日を過ごし（隣のラジオはずっと薄っすら聞こえるくらい鳴ってます。上の階の物音も鳴ってる事が多かった）

帰る日の朝方、母がホテルに飛行機の時間を間に合わせる為モーニングコールを頼んでいました。たぶん、朝方4時頃にモーニングコールを頼んでいたかと思います。
部屋の電話は古い電話でした。昔の受話器を置いたらチン！となるような電話やったと思います。

モーニングコールが鳴るまで寝ていたところ、突然チン！と受話器を置いたような音がなりました。私は当時小学生でその音には気付かず寝ていましたが、母には聞こえたようで、目を覚ましました。

母は、モーニングコールの間違いかな？と気にせず寝ようとしたところ、足音がスタスタと何往復かするのが聞こえたようです。私がトイレにでも行ったのかと横に寝てるはずの私を確認するも、ぐっすり寝ている。では、まだ聞こえるこの足音は一体？と思った母は、心の中で日本語で口汚く音の正体に向かって罵ったようです。
すると、その音はすぐに消えて聞こえなくなり、そのままモーニングコールの時間に、時間通りコールが鳴ったようです。

そのまま帰路につきますが、帰る朝まで上の階の物音と、隣の部屋のラジオ音は消えてませんでした。