お見舞い彼氏
投稿者:dande (1)
短編
2022/12/09
00:01
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高校生の時の夏休み、私は風邪をひいてしまいました。
当日、彼氏とのデートの約束をしていた私は、申し訳ない気持ちで彼氏へ断りのメールを送ったのです。
「ごめんね。風邪ひいちゃって…。今日のデート行けそうにないや」
すると、彼からすぐに返信が来たので返信をしました。
「体調大丈夫?お見舞い行こうか?」
「そこまで重症ではないけど、移したらよくないから、お見舞いはいいよ。ありがとう」
私は熱のせいもあり、返信をしたところで再び眠ってしまったのです。
お昼過ぎごろだろうか。ふと目が覚めてリビングに向かうと話し声がしました。誰か来ているの?ドアを開けるとそこでは、姉と彼が談笑をしていたのです。
「えっなんで……?」
「あなたを心配してお見舞いに来てくれたのよ」
姉が言います。彼も心配そうな顔でこちらを見ています。
私は全身から血の気が引いていくのを感じました。私は自分の住所を彼に教えたことはありませんでした。また、同じ中学から高校には私一人しか進学しておらず、高校には私の住所を知っている人はいないはずでした。
そこからの記憶はあいまいで、何とか笑顔で彼を送り出した後に逃げるように布団に潜り込みました。別れよう、そう決意して。
後から友人に聞いてみても、彼がどうして住所を知っていたのかは謎のままでした。
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別れて正解
異様に調査能力だけは長けてる奴ていますから要注意。
こういう気持ち悪い人ほんとに居ますよね。
僕の場合はサイトで知り合った人でしたが住所教えてないのに来られたことが。
挙げ句の果てに職場も調べようとしていて、コイツは無理だと思って連絡を絶ちました。