霊の存在
投稿者:佐分利菜♪ (1)
私が小学生だったころの話です。
私の両親は山岳信仰に熱心で、毎年ある信仰の山に登っていました。
その年は、私が初めて両親と一緒に白装束に身を包み登った年でした。
山頂で礼拝を済ませ、今来た道の反対側の眼下に広がる池に向かって歩いていた時です。
同じ団体の先達の人が急に動けなくなってしまったのです。子供ながらに何かが起こっていることは想像がつきました。恐々母に聞くと、山には助けてほしい成仏できない霊がたくさんいて、先達はお経を上げることでその人たちを助けることができるから、大体このような状況が毎年起こるのだというのです。
先達と、周りにいたほかの信者の人も一生懸命にお経を上げ、ほどなくして先達は歩き出すことができました。
間近で金縛りにあった人を見たのは初めてでした。
その後池にようやく着き、母の隣で休憩していると「池の水きれいだけど、飲んだり、泳いだりしてはいけないよ。この池には主が住んでいて、昔この池で泳いだ人が帰ってこなくなったから。池の主を怒らせたんだよ。」と話し始めました。怖いと思いながら話を聞いていたのですが、その後両親が礼拝を行っている時、何故か私は無性に池の水が飲みたくなり、気づくと池の水を手ですくって飲んでいたのです。はっと我に返り急に怖くなり、でも母にも言えず、内緒にしたまま自宅へ帰り就寝しました。
そしてその夜、あの池へ引きづりこまれる夢を見たのです。もがいてももがいてもどんどん池の底へ引きづりこまれ、、、母の呼ぶ声で目が覚めました。
寝言がひどくて私を起こしたそうなのですが、あの時何故か池の水を飲んでしまったこと、そしてそれを内緒にしていたことを母に話しました。
あの経験以降、霊はやはりこの世に存在するのだと今でも信じています。
取り敢えず助かって良かったですね。両親がお経やら真言を唱えたからですか?
コメントありがとうございます。
起こされた後にお経のようなものを唱えてもらいました。その後は特に何もありません。
夢を見ている時に起こされず放っておかれたらどうなっていたのかはわかりません。
投稿者様へコメント返信ありがとうございます。唯の霊というより「山の精霊」か「物の怪」でないかと感じました。