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心霊

しょくぱんラブさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

無数の手形
短編 2022/11/05 14:47 792view

それは私と友人3人と静岡県へ旅行しに行った時の話です。

旅行先へは私の家の軽自動車で行きました。

行きたかった観光地を巡り、海鮮丼も食べ、日が暮れてきたころ「景色のいい海岸があるから行こうよ」と友人が言うので行くことにしました。

しかし、向かうにつれて辺りは暗くなっていき、着いたころには真っ暗で景色は何一つ見えませんでした。

目的地である海岸は高さのある崖で、明るい時間に行けば海を一望できる場所でした。

しかし、せっかく来たのだからと周辺を歩いて写真を撮ったりしていると、花束が置かれているのを発見しました。「うわーマジか」となりましたが、高さのある崖だしそうゆう場所でもあるのかと思い、その場を立ち去りました。

次に発見したのは崖と崖とを繋ぐ橋です。明るい時間にいけば橋の下が海になっていて壮大な景色が見られるスポットなのですが、目を凝らして体を少し前傾して下を覗いてもなにも見えませんでした。

結局景色は見れないままホテルに戻ることになりましたが、花束を見て不安がった友達がその海岸について調べると、やはり自殺の名所として知られた場所でした。

さらに先程下を覗き込んだ橋のことも書いてあり、下を覗くとそのまま引きずりこまれると書いてあり、4人で「うわー」となり急いでホテルに帰りました。

知らなかったとはいえ、心霊スポットに行ってしまったのだから何か起きるのではと不安でしたが、結局何も起きるわけでもなく無事に静岡旅行は終わったのです。

ところが、そんなことを忘れかけていた3週間後のこと。

母親が「最近誰か車に乗せた?」と私に聞いてきました。

「いや、乗せてないよ。最後に乗せたのは旅行に行った3週間前だよ」

こう答えた私に母親はビックリした顔でこう言ったのです。

「変ね。今日、車乗ろうとしたら車の中の後部座席の窓や屋根に無数の手形があったから。食い込んでるくらいしっかりした跡も残ってるし内側からだからあなたの友達が付けたと思ったんだけど。」

唖然としました。最後に友達を乗せたのは3週間前だから跡が残ってるわけもなく、無数の手形をつけるくらい友達は暴れてもいないのですから。

念のため友達に確認しても「そんなことはしてないし、それヤバくね?」と怖がっていました。

その海岸に行った後から4人乗りの軽自動車に私たち以外にもう1人乗っていたのでしょう。。

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コメント(2)
  • ちゃんとお祓いしていれば問題ないと思います。

    2022/11/05/19:49
  • こわいてすね。

    2022/11/05/21:57

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