精神病院の東2棟

精神病で入院したときの話です。

20歳くらいの時に長期の入院で、男性だけの病棟に入ってました。

そこの入院している患者さんに喋ってみると、個性的でクセがあるんだけど心が綺麗な人達でした。

ひたすらCDを割って燃えないゴミに捨ててる人がいて、みんな理由とかは聞かないでスルーして、思い出のCDを捨てたくなったのかなと自分は思ってました。

その人に喋りかけられたら、初めは理解できなくて怖かったりしたのですが、社会の話や趣味の話で、すごい真面目に話すので純粋な人達なんだなと思いました。

他にも、広い共同の浴室でシャワーが浴びれて、他の人と一緒にシャワーを使ってたんですが、1人の人が便が出てしまって。

暗黙の了解で、みんなで黙ってシャワーで排水溝に協力して流しました。汚いなとも思いましたが、みんな優しいなとも思いました。

1番印象的だったのは、退院が近づいてきた時に、連絡先を聞いてくる人がいて、男性の人なんですけど教えたら、なぜか喜んでいました。

退院の日が来て、仲良くなった患者さんにも見送られて、後日電話がかかってきたんですね。

あの人も退院したんだと、電話に出たら、俺の家まで来て一発やらせてくれと。教えちゃ駄目なやつだったと気付きました。

安易に連絡先を渡してはいけないのと、純粋で優しい人でも闇があるのだと理解した20歳の入院でした。