私は誰と話していたんだろう…
投稿者:naowin (1)
私が小学5年生の時のお話です。
当時私はプールを習っていて、その時に使うプールバッグを自分の部屋のクローゼットにかけていました。
プールがお休みだったある日、学校から帰ると、いつもの場所にプールバッグがないことに気が付きました。
朝はそこにかけてあったのを見ていたので、「母が洗濯して干しているんだろう」と思い、あまり気にすることなく、夕飯の時間になりました。
夕飯を食べながら「ねえ、私のプールバッグ洗濯した?」と母に聞くと「してないよ」との返事。
「え?いつもの場所にプールバッグなかったよ」と言うと、母も「え?そんなわけないよ」と言います。
私の見間違いだったかなと思いつつ、夕飯を終えて自分の部屋に戻ってもう一度確認してみました。
やはりプールバッグは見当たりません。うっかり違う場所に置いたのかも…と思って、部屋中を探しました。
それでも見つからず、母にも家の中を探しもらいました。狭い家だったので、思い当たる場所も限られています。
消しゴムのような小さなものが見つからないというならわかりますが、プールバッグほどの大きさのものがなくなるなんて考えられません。
母と2人で「おかしいね」と言いながら探しましたが、結局その時には見つかりませんでした。
その後もずっとモヤモヤした気持ちでお風呂に入り、もう寝ようと自分の部屋に入ったとき、私は目を疑いました。
なんと、いつもの場所にプールバッグがあったのです!
「え?え?どういうこと?!」と驚いたのですが、さらに驚くのはここからです。
母に「プールバッグが見つかったよー!」と言いにいくと、母が「プールバッグ探してたの?」と言うのです。
「プールバッグがないからさっき一緒に探したじゃん」と言ったのですが、「プールバッグずっとそこにあったと思うよ」と本当に何も知らない様子でした。
「夢でも見てた?」と言われたのですが、夕飯もしっかり食べていたし、お風呂にも入っていました。
絶対夢ではないと思っていますし、母が嘘をついているわけではないことは、子どもながらに覚えています。
ではあれは何だったのか…20年以上たった今でも不思議に思っている出来事です。
一体何があったのでしょう?