その人
投稿者:優雨 (2)
短編
2022/09/25
15:16
1,999view
学生時代コンビニでバイトしていた時の話しです
接客中気さくに話しかけてくれるお客様がいました。
最初は楽しくお話していましたが、会計が終わってもレジから離れず、ずっと話しかけてくるようになりました。たまに外から見ていることも。
そして 毎日何度も通い 、私のシフトを把握したようで、私がいる日は、開始の五分後と終わりの五分前2回必ず来店するようになりました。
当時一人暮らししていたので、帰り道に後をつけられていたら?と思うと怖くなり、友人に迎えを頼むようになりました。
この話をバイト仲間に話したら、そのお客様がきたらできるだけ私が接客しなくてもいいようにしてくれました。
私以外が接客するようにすると、すぐ帰るようになり、私が嫌がっているのをわかってくれたのでは?と少し安心していました
ある日バックスペースにバイトの面接希望の方がきたという店長宛のメモを発見しました。(そのメモを残した人は私とはシフトでかぶらないので殆ど話したことが無い人です)
書いてある応募者についてののコメントを見ると、私が避けているお客様と似ていました。
店長に一連の話をすると、もしその人だったら採用しないと約束してくれました。
応募者はやはりその人でした
私が働いていた時間は基本2人体制で店を回している時間帯でしたので、もしメモを見つけてなかったら店で2人きりになっていたかもしれないと思うと、とてもこわくなりました。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 20票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。