ドッペルゲンガーの話

専門学校時代の1番仲の良かったAから聞いた話です。

Aは少年時代ボーイスカウトに入っていました。

ボーイスカウトの山の中のキャンプの日に、夏という事もあり肝試しをしたそうです。

5人1組で山の上の祠まで行って戻ってくるというものでした。

山を登っている途中、上から6年生のBが一人で降りてきました。

みんなでBくん一人でどうしたの？と声をかけましたが、全く反応が無く、降りて行ってしまいました。

Aのグループはそのまま続行し、上の祠まで行ったところでBがグループでいるのを発見しました。

Bくんさっき降り立ったよね？

話しかけても反応しなかったけど、どーした？と声をかけましたが、Bはキョトンとしていました。

ずっとみんな一緒に登ってたよ。と周りの子たちも言っています。

じゃあ、あれは何だったんだろうと思ったままキャンプが終わりました。

後日Bが亡くなったとの連絡がありました。

途中で出会ったBのせいなのでしょうか？

という話を、専門学校時代にAから怖い話という事で聞きました。

そしてその3年後、僕のもとに今度はAが亡くなったとの連絡がありました。

Aが肝試しで出会ったB、そしてそれを話してくれたA、連鎖している様に思えます。