溶接中に後ろで感じる気配
投稿者:真 (1)
私は溶接作業者です。
溶接作業は、左手に溶接面を顔のすぐ前に持ち、右手で溶接ガンを持って溶接作業をします。
作業中はわき見できません。なぜならば、溶接カ所を見て作業をしなければ危険が伴い、接合溶接ができないからです。
私は、いつものように溶接作業をしている時に、すぐ後ろ人が立っている気配がしました。
溶接作業中なので私は後ろを振り向くことはできませんでした。
そのまま、ひと一区切りの所まで溶接作業を続けました。
そして、後ろを振り向いて誰が居たのか確認しましたが、私の周りには誰も居ませんでした。
確かに、私は人の気配を感じ、息遣いも感じ取っていました。その時は「変だな、確かに私の後ろから誰かがのぞいていた気配があったのに」と不思議に思っていました。
しばらくして同じような事が2~3度ありました。
そして、ついに私はその正体を見つけました。
私はいつものように溶接作業をしていました。
すると、私のすぐ後ろに人の気配がしました。
作業が一区切り終えたところで、私は周りを見回しました。
すると、10mぐらい離れた所を、白い着物を着た女性が歩いて立ち去る後ろ姿を見ました。
工場の中を、白い着物を着た女性が歩く事はありえません。
私は、なぜこんなことが起きたのかを考えました。
その時期はお盆休みの少し前でした。
私は30年ぐらい前に母親を病気で亡くしています。
私は、お盆休みに母親が眠っているお墓の掃除を念入りに済ませました。
そして、お盆休みが終わり、いつものように溶接作業をしますが、私の後ろに人の気配を感じる事が無くなりました。
私が感じた人の気配は、亡くなった母が会いに来てくれるように告げに来たのかもしれません。
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