白い狐
投稿者:キャップ (3)
短編
2022/08/20
00:52
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これは母から聞いた話です。
僕は小さいころに母方の実家に行くことが凄く嫌でした。
それは面白くないからという理由ではなく、行くと必ず体調が悪くなったのです。
また、小さいころ上から急に刃物が落ちてきて怪我をしたり、蜂に刺されたり不幸が相次いだことを覚えています。
ついこないだ母に昔そのようなことがあった話をしていたところ、母が白い狐について話をしてくれました。
母方の実家は実は元々は白い狐の領地であり、立ち入り禁止だったそうです。
しかし土地開発のため、木々を伐採し、人が住めるよう開拓されたとのことでした。
開拓された後、祖母が家を建て母が生まれたとのことでした。
母は生まれてから夜泣きが止まらなかったみたいで、ついには喉が傷ついて口から血が出てしまったそうです。
どんな医者に診てもらっても原因はわからなかったため、祖母は有名なお坊さんに
何かよくないものがついているんじゃないかと相談したとのことでした。
急を要するためそのお坊さんはすぐに来てくれました。
お坊さんは母をみると白い狐に憑りつかれている。早く払わなければ命が危ないと言ったそうです。
その後、お祓いを行い母の夜泣きも無くなったとのことでした。
そのこともあってなのか母は霊感があり、昔から霊が見えるとのことです。
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