暗闇でみたもの
投稿者:misayan (1)
オチも真相もわからないままですが、私が体験した話です。
思い出しながら書いているので、文章が所々おかしいところがあると思いますが、そのまま見てくださるとありがたいです。
中学3年の修学旅行の時の話です。
私たちの学校では3泊4日の沖縄への修学旅行がありました。
そのうち2日間はほぼ沖縄の戦争の歴史について勉強するのが主になってきており、遊んだり観光したりするのは3日目からとなっておりました。
1日目はしらゆりの塔などに行ったり、戦争体験者の方の話を聞いたりといった流れでした。
私が不思議な体験をしたのは2日目からでした。
2日目からは実際に戦争の際に使われていた防空壕に入ることとなっており、そこでガイドの方が実際にどのような状態で生活をしていたのか説明をしてくれる流れとなっておりました。防空壕の中は非常に暗いため懐中電灯が必須ですがガイドさんの話を聞くときは、持っている懐中電灯を消して完全な真っ暗闇になることを言われておりました。
当時の親友のAはどうやら真っ暗闇が非常に苦手なようで手をつないでそばにいてほしいといわれておりました。
そのため防空壕に入る時にもAの為に手をつないで入っておりました。
実際に防空壕の中に入ってみると、想像以上に暗くこの中でライト無しに過ごすのは無理だろ…。と思われる暗闇でした。
防空壕の中心部の広い空間に出たときにガイドさんから「はーい、では当時の生活を説明しますので持っている懐中電灯を消してくださいね!」と大きな声で案内がありました。
ほかの生徒は、笑いながら「えー?」、「やだーw」等、笑いながら次々と懐中電灯を消していきました。
しかしAは手がかなり震えており中々懐中電灯が消せず、周りの生徒や先生方からかなりの文句が飛んできておりました。何とか懐中電灯を消しましたがAの手は汗がびっしょりとなっており、相当しんどいんだろうなと思いました。
その為、私は近くにいた先生やほかのガイドの方に伝えてせめてAだけでも地上に出してほしいと伝えましたが、聞き入れてもらえずそのまま説明が始まるのでした。
真っ暗闇の中、隣のAの姿も見えない
感じるのはAの手と周りの人の気配、一寸先は闇というのはこういうことなのか、と思いました。
ガイドさんの話し方ですが、なんていうのか稲川淳二の怖い話を語るような口調でした。
内心「わざわざそんな口調で説明しなくても…。」と思いましたが、当時の戦争の恐怖を説明するために大事なことなのかもと思い聞いておりました。
話を聞きながら、ふと誰かからの視線があるような感じがしました。
Aでもない、後ろでもない、視線が感じたのは斜め上のあたりでした。
その為、斜め上見てみると白いものが3つ見えていました。
実は当時の私は眼鏡を使っており、視力もそこまでよくはありませんでした。
その為、「あの白いのはなんだろ?」と思い、ジッと見つめていました。するとだんだんはっきりしてきてました。
まさか、と思うようなものでした。
人の顔のようなものでした。
それがこちらをジッと見ている。
真っ暗の闇の中で?と私はかなり不思議に思いました。Aはどうやら目をつぶっていますので無理に確認してもらうわけにはいかない。
しかし、本当に人の顔なのかと疑問に思いました。
その為、話が終わったら懐中電灯をつけるのでその時に確認しようと思い、その顔から私は目を離しませんでした。
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