物事には意味があるんや
投稿者:あすか (3)
霊感のある兄にまつわる話です。
兄は口癖のように「物事には意味がある。意味のないことなんかない。」とよく言ってました。
私は心霊スポットなど怖くて苦手だったのですが
ある時どうしても断れず地元で有名な神社にいきました。
足音が聞こえたり、物音が聞こえたりなどはありましたが
特に大きな出来事もなく「帰ろう」となった時に
「なんであそこ石つんであるんやろう」と1人の友達がいいました。
どうやって積んだのか高い鳥居の上に石が積まれています。
「誰かがいたずらで乗せたんやろ?」と言いながら
1人がふざけて石を投げそれが当たって崩れました。
その時何か空気が変わったと言うか
嫌な感覚になったことは今でも覚えています。
何かを感じたのか兄から
「お前、どこおる?何した?帰れ。すぐ帰ってこい。」とラインが来ました。
霊感のある兄。LINEが届いたタイミング。
全てが怖くなって友達に「帰ろう!」と言いました。
帰りの車はフルコースでした。
エンジンがかからない。
窓に手形。声が聞こえる。
どう考えても鳥居の上に積まれた
石のことが原因だとわかっていました。
散々な目にあって帰宅し、兄の部屋に行くと
説明しなくても「いくぞ。」と言って立ち上がりました。
そのまま兄はさっきの神社まで車を走らせました。
「物事には意味がある。意味ないことなんかない。
お前らがやったことは許されへんことや。」
そういいながら鳥居の前で一礼。
「どうかこいつを許したってください。
あなた達の場所をあらして本当にすんませんでした。
俺がお詫びします。」といいそっと鳥居のそばに石を積みました。
お兄さんすごい