霊感のある兄にまつわる話です。
兄は口癖のように「物事には意味がある。意味のないことなんかない。」とよく言ってました。
私は心霊スポットなど怖くて苦手だったのですが
ある時どうしても断れず地元で有名な神社にいきました。
足音が聞こえたり、物音が聞こえたりなどはありましたが
特に大きな出来事もなく「帰ろう」となった時に
「なんであそこ石つんであるんやろう」と1人の友達がいいました。
どうやって積んだのか高い鳥居の上に石が積まれています。
「誰かがいたずらで乗せたんやろ?」と言いながら
1人がふざけて石を投げそれが当たって崩れました。
その時何か空気が変わったと言うか
嫌な感覚になったことは今でも覚えています。
何かを感じたのか兄から
「お前、どこおる?何した?帰れ。すぐ帰ってこい。」とラインが来ました。
霊感のある兄。LINEが届いたタイミング。
全てが怖くなって友達に「帰ろう!」と言いました。
帰りの車はフルコースでした。
エンジンがかからない。
窓に手形。声が聞こえる。
どう考えても鳥居の上に積まれた
石のことが原因だとわかっていました。
散々な目にあって帰宅し、兄の部屋に行くと
説明しなくても「いくぞ。」と言って立ち上がりました。
そのまま兄はさっきの神社まで車を走らせました。
「物事には意味がある。意味ないことなんかない。
お前らがやったことは許されへんことや。」
そういいながら鳥居の前で一礼。
「どうかこいつを許したってください。
あなた達の場所をあらして本当にすんませんでした。
俺がお詫びします。」といいそっと鳥居のそばに石を積みました。


























お兄さんすごい