白い蛇になって消えた
投稿者:バルス (4)
短編
2022/06/03
07:19
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看護師として働いています。
夜勤は2人体制で交代で仮眠を取るようになっており、先に仮眠をとって詰所に戻りました。
相方のスタッフが休憩に入ったあと、1人の患者さんからナースコールが鳴り、便が出たのでオムツを変えてほしいとのことだったので準備をして訪室。
その方は癌の末期で麻薬を使用するほど痛みが強く、排泄も床上でした。
患者さんと話をしながらオムツを変えていると、「さっきそこの入り口に、女の人がいた。その人がすーっと向こうに歩いていって、途中で白い蛇になって消えたんだよ)と言われました。
患者さんが指をさす方向にはついさっきまで自分が仮眠をしていた部屋があります。
この時時間は夜中3時。「そうだったんですね。」と返事をしつつ、気持ち悪いな、、、でもまぁ、麻薬使ってるし、幻覚かな??と思いながら朝を迎えました。
翌朝出勤したスタッフにその会話のことを話していたら偶然夜勤の相方だったスタッフがそれを聞いており、「多分ね、いたよ。その時間。なんか変な感じがして、振り返ったらいそうな気がしてずっとそっちに背中向けてた」と言われました。
その相方さん、実はほんのり霊感があるのです。
ゼロ感なわたしには幸いなにも見えず、何も感じずでしたが、朝までそのことを黙っていてくれた相方さんには感謝です。
聞いていたら怖くて仕事にならなかったと思います。
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