異常な観察力
投稿者:れい (1)
これは私の体験談です。
私は子どもの頃から感受性が強く、人の感情にも敏感でした。絵を描くのが好きだったこともあり、観察力も子どもながらに大人顔負けでした。
意識していなくても、自然と情報がたくさん入って来るので、人が気づかないことに気づいてしまいます。
大人の嘘を見抜くのも得意でした。家の中で失くしたものを見つけるのは、いつも私でした。
そんなことを続けていると、周囲の大人に煙たがられたり、同級生に怖がられたりします。しだいに私は、自分の能力を隠すようになっていきました。
そんな私もなんとか大学生になり、親元から離れ心機一転、前向きに頑張っていこうと決めていました。
新入生の歓迎会でお酒を飲んだり(未成年なので本当はダメですが)、クラスのみんなでカラオケに行ったり・・・・・・。
それまでやらなかったことを、あえてやってみたりしました。
皆で高校時代や地元の話(大学寮だったので、全国各地から生徒が集まっていました)をしていたときのこと。
たしか大阪出身の人だったと思います。高校のクラスの集合写真を手に取り「この中に東大に受かった奴が一人だけいる」と言いました。
私は即座に「この人」と言って指で示しました。
「・・・・・・・・・・・・なんでわかったの?」
そのときのその場の空気と皆の表情は、今でも忘れられません。私は関東出身なので、知っているはずがないのです。とっさに、自分でも何故わかったのかわからなかったので「なんとなく」と答えましたが、内心「やってしまった」と思いました。
ふりかえると、その集合写真を見て、東大に受かったというその人だけが、くっきりとスポットライトが当たったのように見えたのでした。
私はこれが霊感の類いだとは思っていません。異常に観察力が鋭いだけではないでしょうか。
また、この18歳頃がピークだったようで、年を重ねるにつれ、自分が鈍くなってきたのがわかります。
この話は誰にもしたことがありません。
きっと理解されないでしょう。
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