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不思議体験

kkさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

死期を予測した白い老人
短編 2021/01/29 21:13 1,413view

私が不思議な体験をしたのは、私が小学1年生の時です。その時、私の両親と私と祖母と暮らしていました。そしてその祖母との体験として、不思議なことがあったのです。後から思うと、とても不思議だと今もしっかり覚えています。ここでは、私が体験した不思議なことについてお話します。

・祖母は車椅子で元気に過ごしていた
私の祖母は、その時車椅子で過ごしていました。部屋の中では、自分で歩くことが出来るのですが、外に行く場合は一度転倒をしたことがあり、危険と判断して車椅子で過ごしていたのです。外の花を見たりして、ほとんど外で過ごすことが多くなっていました。元気なので、毎日楽しく過ごしていたのです。

・祖母が見たという白い老人
祖母は、それから時々白い老人を見るようになったのです。その白い老人というのは、祖母だけ見るのです。私の家の近くには、祖母が言っていてその老人らしき人はいないのです。時々ぼけた感じのところがあったので、そのようなことをいうときにはボケているのかなと思っていたのです。

・白い老人は時々会う
祖母は、その老人と毎日会うことはなく時々会うようでした。どこであっているのかと言うと、祖母が庭でいると遠くでいるようです。そして話しかけることはないということでした。そのこともとても不思議ですね。近所の人なら、必ず話しかけると思うのです。また近所の人でない場合でも、祖母だけではなくほかの人も見ると思うのですが全く見た人がいないのです。もちろん私も見たことがありませんでした。祖母がその老人と会うと、話すこともなくただ見つめ合っているらしいということもわかりました。祖母が夢を見ているのかもしれないと,そんなふうに感じたこともありました。

・老人に言われた一言

その老人は、やっと祖母と話をしたようです。それは、一言です。「なくなるのは、2週間後」ということを言われたようです。そのことを伝えられると、普通の人の場合はとてもびっくりしますね。しかも、自分が死んでしまうかもしれないと思うと、とても恐怖になると思うのです。
ところが祖母の場合は、違っていました。なんと開き直っている感じなのです。そのように言われたので、今の段階でしたいことをするという感じでした。本当にそうなると、祖母は思っていたんですね。老人とそれだけしか話をしていないのですが、祖母は祖母なりになにかをその老人から感じ取ることができたと思いました。
私の母親にも、父親にもそのことを話していて私の両親は祖母のいうことを信じていませんでした。

・本当に現実となった
そのことを忘れていたこともあったのですが、祖母の具合が悪くなった時におもい出しました。それは祖母の具合が悪くなった時がちょうど2週間目だったからです。急になんとなく辛いというのです。そして救急車で運ばれることになりました。あんなに元気だった祖母が,そんなふうに急に具合が悪くなるなんて信じられませんでした。その日に、祖母はなくなってしまったのです。

・不思議な老人は誰か
その出来事は、祖母がなくなった後もずっと話をしています。誰だったのだろうと、そのことで話をしているのです。あの世からきた人であったと思ったり、死神だったのかと思ったりします。
一つだけ救われることとしては、祖母が苦しんでいないことです。そのように告げられて、穏やかな日々を過ごすことができていたのです。そのような感じになれたことについても。とても不思議だと感じています。今も、私のところにもその老人が来るかもしれないと思うこともあります。そのときは、私自身どんな気持ちになるのだろうとちょっと不安であり、穏やかになるかもしれないと不思議な感じです。

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コメント(1)
  • 迎えに来たご先祖のような気がする

    2021/01/30/14:44

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