祖父は事故から私を守ってくれた

私が不思議な体験をしたのは学生の時に交通事故にあった際です。その時に自分はこれで終わりと思っていました。ところが助かったのです。
そこにはとても不思議なことがありました。

・事故は通学途中だった
私が事故にあったのは、高校一年で通学をしている時です。その時、遅刻をしそうになったので本当に困っていました。自転車で信号無視をしてしまったのです。車が来ていることに全く気づきませんでした。よこから、車が来ていたのです。そこで車と衝突してしまいました。その後のことは、あまり覚えていません。私が飛んでしまい、その後に道路に叩きつけられました。そして頭を打ち、それから後のことについては救急車の音しか覚えていません。

・その後は病院で治療をうけていた
自分の記憶として、事故を起こしてからは全くないので母親から聞いた話によると、病院でしばらく集中治療を受けていたようです。手術をして、その後に治療を受けたのです。かなりダメージを受けていたので、医師からは助からないかもしれないと言われたようです。そんな心配をかけていたことを、とても申し訳ないと思っています。私が目があいたのは、それから１週間後でした。治療を受けている間、両親は毎日お見舞いに来ていたようです。そしてかわりのない私の姿に、毎日ないていたのです。助かって欲しいと、それだけ願っていたのです。それだけ、強い事故だったのです。

・眠っている間に見た夢

私は意識がないまま、ずっと夢を見ていました。その夢というのは、ずっと祖父と一緒にいるのです。その祖父は、私が生まれる前になくなっていたのです。しかし私が祖父のことを知っているのは、部屋に飾られている写真からでした。写真を見て、その人が私の祖父であることを知ったのです。しかしその人を見て、直ぐに祖父と言うことに気づいたのは、とても不思議な感じがします。
その祖父に、私のおじいちゃん？と聞いたことがあります。夢の中で、私を見て頷くだけで話すことをしませんでした。そのことから、祖父の声がわからないのです。
そしてその祖父と過ごしている間、ずっと手をつないでいたことを覚えています。何をするということもないのですが、ずっと手をつないでいるのです。そして私がわかったことの一つとして、その手がとても暖かいことです。なくなっていると分かっていたので、手が冷たいのではないかと思ったのですが暖かいので生きていると感じました。なくなっていることを母親から聞かされていても、その夢の中ではなくなっていないじゃんと思っていたのです。

・祖父が守ってくれた
私の目が覚めた時、何があったのかわかりませんでした。私は夢の中で、ずっと祖父と一緒だったので目が覚めた時に祖父を探したのです。言葉にできなかったのですが、とても寂しい気持ちになりました。そして涙が止まりませんでした。心の中で、祖父とは二度と会えないと思ったことと私を助けてくれたとその時に感じたのです。祖父は、その後は私の夢にでてきません。どんなに困ったことがあった時でも出てこないのです。出てきて欲しいと願っているのですが、それからは二度とないのでした。

・祖父の愛情を感じた
私は祖父のことを知りませんでした。しかし夢の中で、タップリと一緒の時間を過ごすことができました。それは私にとって、とても嬉しい時間でした。事故に合い、嬉しいというのは変なのですが私が祖父と夢の中で過ごした時間は、何ものにも変えられないほど素晴らしい時間であったと思っています。事故にあった私を現実に引き戻してくれた祖父に感謝しています。