想定外のストーカーの犯人

「バレナイトオモッテタノニ…」

私はその後しばらく人間不信に陥り、心の病気で精神科に通院しました。

今思えばすべて不自然だったかもしれません。
彼と付き合い始めてストーカー被害に遭うようになりました。

そしてストーカー被害に遭遇した日はまるで見計らっていたかのように、彼からの連絡があって慰めてもらいました。
一番欲しいときに連絡が来て、ぐっと安心するような言葉をくれるのです。
もしかしたら彼はそうやって、私が彼に依存するように仕向けていたのかもしれません。

彼が亡くなったりしなかったら、私はあのまま彼に騙されて、結婚していただろうことは容易に想像がつきます。
結局あのメールは亡くなった彼のものだったという確証はありませんが、彼がストーカーだったことは間違いありません。

そしてあの日を境に、私は携帯を変えて、二度と被害に遭わなくなりました。
そして私はストーカーに騙されて結婚してしまっていた未来を想像して気分が悪くなり、そうならなかったことに感謝したいと思っています。