おばあちゃんのドッペルゲンガー
投稿者:樹 (5)
短編
2022/03/22
07:22
1,128view
これは、私の姉が子供の頃に体験した話です。
当時、私の実家は3階構造で、1階は祖母の部屋とトイレ、2階はリビングと風呂トイレ、3階は子供部屋と両親の寝室がありました。
ある夜中、姉はトイレに行きたくなり目を覚ましました。
3階の子供部屋を出て2階のトイレに行こうと階段の電気をつけて、ふっと下をのぞくと、階段の下から首だけをにゅっと出して、上の方をのぞき込んでいる祖母を見つけたそうです。2階の電気はついておらず、暗闇にいきなり現れた祖母。祖母の部屋は1階にあり、トイレも1階を使っていたので、夜中に祖母が2階にいるはずがありません。「ばあちゃん?」と姉は声をかけたのですが、祖母は真顔で返事もせず、ただジッと姉を見ていたそうです。反応のない祖母に姉は怖くなり、トイレに行かず部屋に戻って朝を迎え、翌朝、起きてきた祖母に昨夜の出来事について聞きました。しかし祖母は「2階なんて行ってないよ」と返したそうです。
姉が夜中に見た祖母は、一体何だったのでしょうか。
上に住む家族が気になった祖母が、夜中に生霊として現れたのでしょうか。
大人になった今でも、姉にこの話について聞くと「思い出したくない」と口を閉ざします。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 7票
こういう日常の何気ない時に起きる心霊現象の話大好き
私も子供の時一緒に住んでいた祖母が外出中に家の中でこちらを覗いてる祖母を見ました。何故か緑色でした。大人になっても忘れられません。