帰り道に座り込むものすごい形相のおじいさん
投稿者:もんもん (4)
短編
2022/03/13
11:16
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今から20年以上前、小学生だったころの話です。
仲の良かった友人の祖父が亡くなって、大のおじいちゃんっ子だった友人は、ショックで毎日落ち込んでいました。
学校から一緒に帰っている時、落ち込んだ友人を慰めていたのですが、数日経ったころから、友人の様子が変わり始めたのです。
いつも別れる十字路で、青ざめて震えながら、「今日は、家の前まで送ってほしい」と言われたのです。私は小学生低学年だったのもあり、深く意味も分からず、数日間家まで友人を見送っていました。
そうこうして1週間も経った頃、友人はすっかり元の元気な様子に戻りました。
後から母親伝いに聞いたのですが、
友人はおじいさんが亡くなってから毎日、学校からの帰り道の途中におじいさんが座り込んでいて、ものすごい形相で睨みつけてくることで怯えていたとのことでした。(私には見えませんでした。)また、友人の自宅内の押し入れの中から、おじいさんが「出せ!!」と言いながらドンドンと引き戸を叩くと言って友人は泣き喚いていたそうです。
その後知り合いにお祓いをしてもらい、指示に従って過ごしたところ、おじいさんは現れなくなったとのことでした。
友人の母が言うには、押し入れの奥に生前のおじいさんの大切にしていた本などを乱雑にしまったせいではないかとのことでした。
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