小学校の裏山にあった墓地で感じる生暖かさ
投稿者:こぶし (8)
短編
2022/03/01
04:02
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私が小学生だった時の話です。
約25年前通ってた小学校には裏山がありました。
その裏山で体育や土地柄スキーの授業なんてのもありました。
しかし、そこの裏山は少し変わっていて山の中に墓地があるのです。
小学生の時は本当に気味が悪く、裏山で行う授業が本当に嫌いでした。
特にスキー授業ではスキーのコースに墓地を通らなくては行けない所がありました。
そこにはボロボロになったお地蔵さんが沢山並んでいたり、卍のマークがついた大きい鉄の扉みたいなものがあり、そこを通る度に恐怖を感じていました。
何があったというわけではないのですが、人の気配というか生暖かい空気みたいなのがその場を包むのです。
それは私だけではなく周りの友達や同じ学校に通ってた兄も良く同じようなことを言っていました。
時が経ち小学校からすぐ近くの中学校に上がるのですが、そこの教師が、その裏山にある墓地について話してくれたことがありました。
なんでも、そこは屯田兵のために食糧を運ぶ人たちの通り道だったらしく、そこで空襲を受けて亡くなったかたもいるのだとおしえてくれました。
その墓地を通る時に感じたものはその亡くなったかたたちによるものだったかは分かりませんが、その話を聞いてから、そこへは近づかないようにしてます。
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