小さい子にはこの世の者以外の存在が見えているんだよ

小さい子供がなにもない空間に手を振っている、小さい子供にはこの世の者でないものが見えている、そんな話を母親から聞いたことがあります。

自分が10歳のときに妹が生まれました。そんな妹も例外なく、なにもない空間をじー－と見つめる、笑う、手を振るななどの光景を実際目にしたことがあります。しかし、「幼い子供にはこの世の者でないものが見えている」という母の言葉を信じ切っているわけではありませんでした。

自分が中学生、妹が2歳になったときに、自分が一度迷子になったことがあります。迷子といえるのかどうかはわからないのですが、降りないといけない駅を寝過ごしてしまったことがきっかけで行方が一時的にわからなくなりました。不幸なことに携帯電話も持っていなかったので、誰にも助けを呼ぶことができずに一人で山道を歩いていました。

自分の住んでいたところはびっくりするくらい田舎です。どのくらいかというと「となりのトトロ」にでてくるメイちゃんとサツキちゃんが住んでいたところくらい田舎です。車もめったに通らず、どんどん暗くなっていき泣きながら歩いていたところを、私を探していた警察に運よく見つけてもらい、家まで届けてもらいました。

妹はだれにでもハイタッチをねだる癖がありました。その時も警察の方にハイタッチをせがんでいたのですが、警察官は2人。妹がせがんだ回数は3回。だれもいない空間にハイタッチをしている妹を見てぞっとしました。

特に自分や家族におかしなことがおこるということもなく、平和に過ごしています。当時のことを妹に聞いてみても覚えていないそうです。そして今では特に霊感というものもないと言っていました。

「小さい子にはこの世の者以外の存在が見えている」この言葉を信じるしかない出来事でした。