お茶を1杯だけ飲むのはダメ

あまり怖い話ではないですが、興味深い風習を思い出したので投稿してみたいと思います。

島根県にある橋で通称「源助橋」という橋があります。
源助さんは昔の土木作業員だった人です。

その昔大きな橋を架ける必要があったが、規模がでかすぎてなかなかうまくいきませんでした。
そこで構造を安定させるため、「人柱」という方法をとることにしました。
人柱は人を沈めて土台をつくる工法でいわゆる生贄をつくりだす方法です。

工事前日に生贄にする人は、次の日に一番最初に現場に現れた人にしようということになりました。
工事当日何も知らされていない源助さんは急いでいるからと普段2杯飲むお茶を1杯しか飲まずに家を出ました。
すると一番最初に現場に到着したのが源助さんでした。

源助さんは有無も言わさず橋の土台にするために湖の下に沈められてしまいました。
そのまま工事は進められましたが、その途中で源助さんが沈められた柱の箇所で事故が起こり当時の現場監督であった1人が亡くなりました。

そこから、島根県(特に東部地方)ではお茶を1杯だけ飲むことは縁起が悪いとされ、無理やりにでも2杯飲む人が多くいます。