鳥と爺
投稿者:黄桜 (2)
その瞬間頭の中に言葉が浮かんだ。
「にんげんじゃない」
気付いたんじゃない、そうぞうしたんじゃない、わかったんじゃない、なにもわからない。
何かがそう【警告】したと気付いた。
自分から想像し生まれた言葉ではない、外から与えられた情報
その瞬間、冷水を浴びたように血流が落ちるのがわかった。
脚が震える
身体が強ばる
視線を合わせられない
でも足は勝手に進む
このまま行くと真正面
【警告】が避けろ避けろと不自然に進路を逸らせようとする
なんとか方向を修正し、勘づかれないように右の公園外の道に逸れる。
ガチガチに固まった首でまっすぐ前を向く。
爺の方は見たらダメだ。
道幅には限界があるが出来るだけ爺の脇を離れるように通り過ぎる。
爺は繰り返し首を振りながら
クルクルクー クルクルクー
視界に入る視線の端で見る限りで爺の首は縦にしか動いていない。
私が正面を逸れても追うことなくそのまままっすぐ見続けている こっちを見ているわけではないかもしれない。
もう少しで爺の横を通り過ぎる。
そう安堵しかけた時、初めて
爺の顔が横に動いた
明らかに首を回して視線が私を追っている。
私は一刻も早くそこを離れたくて、顔は正面を向いたまま駆け足に近い早足で、それでも視線の端で爺がこちらを目で追ってくるのがわかる。
思わず視線を爺の方に向けてしまった。
首はもう縦には振られていない。
爺は私の真横で
呪うように 下から覗き込むように
読んでて面白かったです。
ご意見大変参考になりました。
どんな感じなのかなと、体験談を書き始めてみましたが、ご意見を参考にここからもう少しずつ怖い話書いてみようと思います。 黄桜
公園で喫茶店の店主がオウムの剥製か生体かと一緒に座って、鳩の鳴き真似してたのかな?
オウムとかインコは声帯模写できるからオウムの鳴き真似だと思うよ!何が怖かったのかわからないけど!
そうゆうところを怖がる話なのかな?