鳥と爺
投稿者:黄桜 (2)
長編
2021/01/15
16:53
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クルクルクー クルクルクー
それ見た瞬間絶叫が喉まで込み上げてきた。
勝手に足が走り出す。脚は震えたまま。
全力疾走しながらでも、嘔吐するように絶叫が溢れ出す。
今はダメだ、恐怖を漏らしたらだめだ
もっと離れないと
聞かれてしまう
胃の収縮の圧に負けて勢いよく吐しゃするように、恐怖が、絶叫が口まで込み上げていた
もう距離は稼いだ そしてもう無理だ
「……ぅぅぅ うわあぁぁぁーーーっ!!!」
路地とはいえ昼間に全力の絶叫を上げる経験をするとは思わなかった
誰かに見られていたら間違いなく「アレな人」と思われるだろう。
でもそんな事は構わない
この恐怖は抱えきれない
ようやく辿り着いた会社のビルの下
とんでもない量の汗をかいていることに気付いた
冷たい汗を
顔に血の気が無いのが自分でわかる
自分の顔が冷たい
(本当の恐怖に襲われたときの絶叫って抑えられないくらい溢れるもんなんだ…は、はは)
そんな中でもなんだか冷静で、いや、無理矢理でも面白い話とか不思議実体験として消化したかったんだと思う。
切れた息を、膝を抑えて落ち着かせ、振り向い「クルクルクー」
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読んでて面白かったです。
ご意見大変参考になりました。
どんな感じなのかなと、体験談を書き始めてみましたが、ご意見を参考にここからもう少しずつ怖い話書いてみようと思います。 黄桜
公園で喫茶店の店主がオウムの剥製か生体かと一緒に座って、鳩の鳴き真似してたのかな?
オウムとかインコは声帯模写できるからオウムの鳴き真似だと思うよ!何が怖かったのかわからないけど!
そうゆうところを怖がる話なのかな?