行ったら死んじゃう
投稿者:イーブ (28)
短編
2022/02/17
15:27
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小学生の頃、夜ベッドの中で眠りにつけそうだと思った時、急に体がベッドの下に沈む感覚がありました。
おかしい感覚だと思った次の瞬間、急にフワッと浮いたような感覚。
例えて言うなら、ジェットコースターで上から下へ急降下するような、あのフワッと無重力を感じる感覚と言えばわかるでしょうか。
その気持ち悪い感覚に驚いて目を開けると、なんと部屋の天井に自分が浮いていたのです。
それと同時に、ベッドに寝ている自分も見え、幽体離脱ということもまだ知らない頃でしたし、何が起こったのかわからずにいました。
すると、部屋は2階なのに、窓の外から白いフレアドレスを着た、金髪のウェーブがかかった女性が笑顔で手招きをしてきたのです。
その女性が手招きをし始めると、自分の意思とは関係なく、宙に浮いている私の体は、その女性のいる窓の方へスーッと引っ張られるように移動を始めました。
この時、本能的に「この人についていってはいけない!行ったら死んじゃう!」そう思い、ベッドで寝ている自分に戻ろうと必死でもがきました。
そんな中で部屋に妹が入ってきた姿が見え、次に気付いたら私はベッドの中にいました。
妹がもし来なかったら、私は一体、どうなっていたのでしょうか。
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