おばあちゃんの腕時計
投稿者:ツムリ (2)
これは、私のおばあちゃんが亡くなった時のお話です。おばあちゃんには3人の息子がおり、長男が自分の父にあたり地元に、次男が福岡、三男が東京に住んでいました。
ある日、おばあちゃんの状態が悪くなり入院。次男、三男に連絡したのですが、どうしても東京の三男が二日後にしか帰ってこれないということになり、家族交代でおばあちゃんの看病をしていました。
おばあちゃんは意識がなく、どんなに声をかけても反応がない状態でした。呼吸もいつ止まってもおかしくない状態でした。二日後、何とか三男が駆け付け、「かあちゃん」と耳元で叫ぶように話しかけると、今まで何も反応が無かったおばあちゃんが、ばっと目を開き、「あ、あー」と大きな声を発したのです。
その直後看護師が駆け付け、そのまま息をひきとりました。
おばあちゃんの葬式の日、私は前日の通夜の日自宅に帰り眠っていた時、ふと4時30分に目が覚め、窓を見るとカーテンが大きく揺らめいているのに気づきました。風かなと思い窓を閉めに行くと、窓はしまっていました。きっとおばあちゃんが最後のあいさつに来たんだと思いそのまま眠りにつきました。
その話をおばあちゃんの息子三人にしたところ、4時30分みんな同じ時間に目が覚めたと言っていました。
福岡に住む次男が「もう一つ不思議なことがあって」と切り出しました。その話によると思い出にいつもおばあちゃんが付けていた腕時計を持って帰ろうとしてところその時計の時刻がおばあちゃんの亡くなった時刻でちょうど止まっており、日付が亡くなった日の一日前で止まっていたのです。
東京の三男を待つため一日がんばったんだとみんなで話しました。とても不思議な体験でした。
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