四国某所にあるダムでの恐怖体験

これは僕が17歳の時に体験した実話です。

地元の同年代ら数人で改造してあるバイクで夜な夜な走り回ることに青春を感じていました。

そんなある日の夜ことです。

いつも通りのメンバーで集まり、一通り走り回ったあと止まったコンビニで、「これからなにしよう」と言う会話になりました。

近いところはある程度行ったことがあるため、少し遠いところに行こうとなり四国某所のダムへ向かう事になりました。

向かっている最中も車とすれ違う事がなく、家も段々と少なくなっていき、少し不気味な感じがしていたのですが、あまり気にせず走っていました。

そしてダムへ到着してから、みんなで缶コーヒー片手に話していたところ、遠くから人がフラフラ歩いてくるのが見えました。

山中の薄暗い街灯に照らされて不気味さが増したその人は、僕らがいるのを見つけ話しかけてきました。

「兄ちゃんらここでなんしよん」

50代ぐらいのおじさんでした。

なんとなく気持ち悪く感じたため、適当に返事をしていたら、次は

「兄ちゃんら面白いもん見せちゃるわい」

と言ったかと思うと、おじさんは急に走り出しダムの柵を飛び越えそのまま落ちていきました。

怖くなり僕たちはその場から一斉に逃げ出しました。

その後、実際にダムから遺体が発見されたとニュースで報道されました。