瀬戸内海のある島で撮影された不思議な写真
投稿者:孟 (1)
あれは私がまだ中学生の頃の話です。もうかなり前の話ですが、今でも目にしっかり焼き付いている写真が一枚あります。
中一の夏、瀬戸内海に浮かぶある島の南端へ学校行事としてキャンプへ出かけました。
砂浜にテントを張り、キャンプファイアーやカレー作りをするという、よくある野外活動でした。そして夜にはお決まりの「肝試し大会」です。
その浜は戦時中、沖で学童疎開か何か戦闘員とは関係のない人たちの乗った船が攻撃されて沈んだ場所だと教えられ、先生も本当かどうかは分からないけれども、肝試しの前に本当に人魂のようなものを見たと話していました。
こちらとしては、みんなを怖がらせるための作り話だと思いながらも、女の子と暗い道を二人きりで歩ける楽しさを感じて帰ってきました。
ところが問題は、その後でした。当時は野外活動では写真屋が写真を撮り、それを廊下にはり出す事になっていました。ほしい写真の番号を書いた封筒にお金を入れ、先生に渡す事になっていたのです。
ところが、テントごとのグループの写真の一枚に、不思議なものが映っていたのです。。それは、テントの前でしゃがんでいるみんなの後ろの松林の中に、どう見ても「兵隊」としか思えない顔が写っていたのです。
その写真はみんなの中で騒動になり、大騒ぎになりかけた前にはずされてしまいました。
たまたまその写真のグループに私の友達がいて、買った写真を見せてもらいました。すると後ろの松林の枝の間に「兵隊が被る布の帽子をかぶった、男の人の顔」が写っていました。枝の影の具合でできたような偶然とは思えない、リアルな顔だったことを覚えています。
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