霧の中に居た赤い服の女
投稿者:ソコソコの人 (1)
私が高校生の時の話です。
友達と話をしてていつもより帰りが遅くなってしまった時がありました。
それでも18時台の電車に乗って帰り、友達と別れいつも使う駅を降りたら2~3m前が見えない程霧が凄くなっていました。
怖いなーと思いながら歩き、真っ直ぐ歩くと信号があるのですが、ふと気付くと前に真っ赤な服を着て顔を真上に上げて後ろに居る私に登頂部が見えるほど首を曲げている女の人が立ってました。
「ヒッ、、ヒッ、、」と泣いてるような声を出していましたが手はだらんと下に垂れてます。
信号の色が青になった時に赤い服を着た女は顔を真上に向け「ヒッ、、ヒッ、、」って言いながら歩き始めました。
ヒールも履いているのか、カツン、カツンと歩く音も響いていました。
霧が深く気付かなかったのですが帰宅ラッシュの時間でいつもなら人も車も多くいるのに私と女の人以外に誰もいないんです。
怖くなって途中にあるコンビニに入ろうと思ったら、コンビニに明かりがついていなくてドアを自分で開けるタイプのコンビニなのですが、押しても引いても入れません。
さすがにこれはまずいと思った時、このまま真っ直ぐ行くと人一人分の細い道になるのですが、そこに入ったら首がこっちを向く!目を合わせたらまずい!っていうのが頭にでてきたんです。
そこまでは二車線の道で歩道も広くあります。
赤い服着た女は変わらず顔を真上に向けながら「ヒッ、、ヒッ、、」って言う声とヒールを鳴らしながら歩いてます。
このままではダメだと思い、意を決してダッシュしました。
女を抜かした瞬間に、
カツン、、、カツン、、、のヒール音だったのが
カツカツカツカツカツ!!!
声も「ヒッヒッヒッヒッヒッ」と、
抜かした瞬間声もヒール音も早くなり
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
って泣き叫びながら逃げました。
声もヒール音も真後ろにあり、私のすぐ真後ろにいるのが分かる状態で掴まらないよう必死に走りました。
前にまた、横断歩道があるのですが青信号が点滅しているのが分かりました。
どうせ人も車も居ないと思い途中で赤信号になりましたがここで止まったら女に掴まると思いそのまま走り抜きました。
そして信号を渡りきり、後ろをバッ!!と振り返ったんです。
誰も居ませんでした。
霧も深く信号の色が分かるくらいで信号の先に人が居るかも分かりません。
私がギリギリで渡ったから女は渡らなかったのかもしれないと思い、待ってみました。
3回程信号を待ちましたが誰も出てきません。
そしたら霧が晴れてきて、霧がなくなってきて周りを見ても真っ直ぐ来たはずの道を見ても誰も居ないんです。
そして霧が晴れたと思ったら人も車も気付いたらいつも通りになってるんです。
普通に怖い
なんだか知らんけど待つなよw