こんにちは。突然のお知らせ、失礼します。
私がここに書くことは大切な話なので、長くなりますが読み飛ばさないでください。
唐突ですが、ちょっとした思考実験みたいなことをしましょう。
一卵性双生児がいるとします。
この双子を同じ間取りの密室で育てて、まったく同じタイミングで食料を放り込んで育てていけば、2人は成長しても同じタイミングで同じ行動を取るのかと。
結論からいえば、そんなことにはなりません。世界の裏側で羽ばたいた蝶のそよ風が台風となるように、両者には僅かな差から行動に差異が生まれ、やがてそれは性格の違いとして現れます。
この実験結果は、実際に行われて得られたものです。
さすがに一般に公開はされていませんが、科学者の好奇心とは恐ろしいものです。物理的に可能なことは、もうおおよそ試されているのでしょう。
動物実験から始まり、最終的には人間の子供を閉じ込めて十数年に渡っての長期的な実権としてデータは得られたようです。
この結論が成功なのか失敗なのかは判りません。私はあまり学のない人間なので、この実験の意義も判りません。
ただ興味深いのは、双子の部屋を取り替えても彼らはしばらくは違和感を感じなかったことです。
何かしら気付きそうなものですが、人間の直感なんて、案外あっさりと騙されてしまうものなのでしょう。
ただ、そこには先に申し上げた通り、何かしらの差異があります。
そこに気付いてからは早いもので、双子の片方、頭のいい方は周囲の違和感にどうしようもない気持ちの悪さを感じて気が狂いそうな苦しみを味わうこととなりました。
これはとてもつらいことです。自分の知る世界が巨大な箱庭でしかなく、モルモットとして戯れに似て非なる場所に放り込まれたのだと知ってしまったのですから。
だというのに、頭の悪い方は未だに違和感を覚えることもなく、安穏と日々を過ごしているようです。
本当に同じDNAを持っているのかすら疑わしいですね。どうしようもない愚鈍と言わざるを得ません。
何が言いたいかといえば、結局はこの一言に付きます。
人生を返せ。

























ナチスあたりこんな実験してそうだよなー