こっくりさんでビックリした話
投稿者:ハンドル (1)
自分が中学一年生の時の話です。
当時、ほんの一時期ではありますが、学校の教室でこっくりさんをやっているグループがいました。自分は傍目にうさん臭さを感じながら、遠くから見ている状況でした。
自分の意志で動かしているように感じていたからです。
別の日のこと、放課後の校庭で同じグループがこっくりさんをやっているところに、私はたまたま通りかかりました。つい興味本位で輪に加わって見ていました。
その時、じゃあ今度は○○(私)の好きな人をこっくりさんに聞いてみようということになりました。
五十音が書かれた紙の上に10円硬貨が置かれ、それを二人の指が押さえます。
何と言っていたかは忘れてしまいましたが、「こっくりさん、こっくりさん・・・・・」と呪文のようなものを唱えて始まりました。
「○○(私)の好きな人を教えてください」というと、コインがゆっくり「△→〇→□」と名前の3文字を示したのです。
私はびっくりしました。私が密かに好意を寄せていた人の名前がピタリと当てられたからです。
誰にも話したことがないし、クラスの噂にもなっていませんでした。私は動揺を悟られまいと、必死に冷静さを取り繕い言いました。
「誰かと勘違いしてない?」
すると、間もなく、こっくりさんに聞いていたクラスメイトが突然気絶したのです。
しばらくして意識は戻り、大事には至りませんでした。
もしかしたら、そのクラスメイトは私が好意を寄せていると感づいていたのかもしれません。しかし、その時の衝撃は相当なもので、こっくりさんに対する見方が変わりました。
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