5階に辿り着かないエレベーター

私が中3のとき実際に経験した話です。

中3の秋に私は集団指導の塾を辞め、個別指導の塾に変えました。これは新しい塾へ初めて授業を受けに行った時のことです。

その日は、以前入塾の話を聞きに来た時は母と行ったので、1人で行くのは初めてで少し緊張をしていました。
塾は少し古そうなビルの5階にあったので、ビルに入るとすぐに来ていたエレベーターにのりました。

まだ慣れていなかった私は塾が何階にあったか覚えていなかったのですが、この時、目の前にすでにエレベーターが来ていたことと、エレベーターの中にも何が何階にあるというのが書いてあるだろうと思ったことから、ビルの入り口に書いてある表札？で目的の塾が何階であるかを確認していませんでした。

そして、エレベーターの中を探したところ、何が何階に書いてあるかは書いてなかったので、3階から1階ずつ上がって確かめていくことしました。
正解の階であれば目の前に塾があるはずということは覚えていました。

まず、3階におりたちます。

目の前は他の施設だったので、次に4階に行ってみます。
今度は違う塾がありました。

そして次は5階だからそろそろあるかなと思いもう一度エレベーターで登ったところ、何かエレベーターの外の様子がおかしかったのです。
今までと違う地面で、左前には外が見えます。そのビルは他の建物と空中通路などでつながっているような施設ではなかったので、おかしいなとおもったのですが、よく見ると、そこは1階だったのです。
私は寒気がしてエレベーターを降り、ビルの入り口で目的地の塾が何階にあるかを確認して、その日は階段で目的の塾まで行きました。それから1ヶ月くらいは階段を利用して塾に通いました。

それからはエレベーターを利用してもそのようなことはないのですがあれは一体なんだったのでしょうか。
3階から4階へ上がる時間と4階から5階へ上がる時間は体感では同じように感じていました。
あれから、古そうなビルに行ってビルに乗る時は、目的地が何階か先に確かめるようにしてます。