# 私は、一人じゃなかった
さて、私の話をしよう。
私は、喫茶店で本を読むのが趣味だ。
週に何回か喫茶店へ行き、本を読みながらコーヒーとパンを食べる。
これが私の至福であり、趣味でもある。
まぁ、そんなにお金もかからない。豪華とも言えない。
それでも、私にとっては至福だった。
さて、そんな私が通う喫茶店には、店員が一人いる。
その人を、Aさんとしよう。
Aさんは、あまり話をしない人だ。
私がよく行く時間帯には、いつも一人のお婆さんがいた。
その人は、よく私に話しかけてきた。
私は本を読みに来ているので、
「……あー、またか」
と思うこともあった。
まぁ、正直に言えば、本を読みに来ている半分、その人や、いろんなコミュニティに行くような感覚もあった。
だから、「またかー」と思いつつも、別に悪い気はしなかった。
私は実家暮らしでありながら、孤独感を感じていた。
対して、お婆さんは一人暮らしだと言っていた。
年齢は、70歳前後だったと思う。
その人は、お話が好きだったみたいで、私と会うとよく話を聞かせてくれた。
私は相槌を打ちながら、その話を聞いていた。
ただ、今のことはあまり話さない。
過去のことや、娘や孫のことばかりだった。
私はあまり深掘りせず、なんとなく相槌を打っていた。
そのお婆さんは、別に古い服を着ているわけではなかった。
ただ、とても古いガラケーを使っていた。
私は、
「あー、古いの使ってんな」
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