狐が繋いだ縁
投稿者:のの (3)
友人の彼女が狐に憑かれ、そこから思わぬ縁ができた。
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私とRは高校からの友人で、大学に入ってからも遊ぶ仲だった。最近は彼女(以後H)ができて調子に乗っているようだった。そんなRから突然電話が来た。
R「Hの様子がおかしい。早く来てくれ」
俺「とりあえず落ち着け。本当にやばそうだし明日泊まりに行くわ、それまでは我慢してな」
普段はちゃらんぽらんなRが真剣なトーンで話しているのが電話越しにも伝わってきたため、
私も並々ならぬものを感じ、次の日にはそいつの家に向かうことにした。
私「何があった」
R「Hが突然動物みたいになって怖くなった(以下説明)」
昨晩Hと過ごしていたところ、Hが突然Rに離れろ、こっちに来るなと怒り出したのだという。
Hは大人しい子で、怒るようなタイプでもないから俺もおかしいと思った。
そして怖くなったRが玄関の方に離れると、今度はHが動物がじゃれているような感じになり、
毛づくろいのような動作をし始めたのだという。
Rがその様子に困惑していると、Hが突然我に返ったように、
「私何してたの…?」と言ったそうだ。怒った時点からの記憶がないようで、Hも困惑。
と、ここまでなら気のせいで済ませたいところだが、
それ以降Hが「左肩を掴まれている、時折腕を引っ張られるような感覚がある」と言い始めたらしい。
そこで単なる体調不良にしては不可解だということで、俺を呼んだのだそうだ。
いや何でやねん。霊感とかないが。
とにかく一晩様子を見てみようということで、その日はオールをした。
人生ゲームをやったりして時間を潰していたが、徐々にHが辛そうにし始めた。
R曰く、午前4時前後が一番おかしな空気になるとのこと。
そしてそれを自分もひしひしと感じていた。明らかに部屋の空気がおかしくなっている。
廃墟や古い建物に行くと溜まった空気が淀んでいるのがわかるだろう、あの感じだ。
あれからカビ臭さだけを取り除いた感じの重苦しさで、
霊感なんて特にないはずの自分も呼吸がしづらい。
そして朝6時を迎えた。
当然のようにラップ音が鳴り響いており、Hも辛そうではあったが、
特にそれ以上のことは起きなかった。
面白かった!
早く次のエピソードが読みたい
コメントありがとうございます!
次からはぼちぼち土日に上げていこうかなと思うので時折チェックしてくれると幸いです
A.Bは誰だろ?
筆者です。
すみません!修正しました!
A.Bは誰だろ?
の者です❗
いつも夜中一人でびびりながら読ませて貰ってます!
とうとう自分にも見えない物が見えるようになったのかと思いました!
読みやすくておもしろかったです
その後の話もあっさり書かれてるけど怖かった!