心霊現象と祠の関係

友人の会社で今も起こっている話です。
彼は大手自動車メーカーの営業をしています。
もうその会社に勤めて15年ほどになりますが、深夜遅くになると色々な心霊現象が起こるそうなのです。

まず社員全員が体験しているのが、トイレで用を足しているときに勝手に手洗い場の水が流れ出す現象です。
センサー式なのですが、22時以降になるとよく起こるそうです。

それから給湯室でコーヒーを入れていると、誰かにお尻を触られることが度々あるそうですが、振り返っても誰もいないそうです。

なぜかその対象となるのは男性社員だけであり、女性社員には経験者はいないそうです。

一番怖かった話は、友人の仕事が忙しすぎて深夜2時ぐらいまで会社に残っていた時に突然PCが異音を発しだして、それが人のうめき声のように聞こえたそうなのです。一人だけ広い空間でポツンと仕事をしていた彼は、何か霊的なものを感じて「いるのか？」と一言呟くと、物凄く激しい音がPCから鳴り響き、恐ろしくなって逃げだしてしまったそうです。

彼の会社の隣には小さな祠があるそうです。それが悪いモノかなんなのかよく分かっていないそうですが、それが原因で心霊現象が起こるのではないのかと言われています。

またある時、女性社員の友人で霊感のある女性が会社に訪ねた時に「ここ個性の塊ね」と呟いたそうです。
確かに友人の話を聞いていると、良くも悪くも非常に個性的な人が多く、あまり社内のムードは良くないと感じます。

つい最近会った時も、残業をしていると紙コップが廊下に落ちる音がすると言っていました。廊下の外を見ても何も落ちていないし、誰もいません。その時は後輩がいたので「お前紙コップ落とした？」と聞いたそうですが「ああ、あれよくあることですよ」と言われたそうです。

友人が言うには、会社に存在すると思われる霊的なものは、悪戯レベルなので「最近は慣れてしまったよ」と言うようになりました。ある意味、霊が出る事故物件と分かっていて、好んで居住している人の感覚に近いのかなと感じますが、私なら勤まりません。