病院での出来事
投稿者:神流 (2)
2005年5月頃の事
当時、たまたま別件で受けた診察で、末期のバセドウが見つかり、手術の為、某国立大学付属病院へ転院した。
入院予定期間が1週間から10日程で、精密検査を受けた後、数日後に手術、その後経過見て退院という流れ。
地域医療を担う中核病院だったせいか、入院初日10時ごろの予約だったのにもかかわらず、かなり待たされ、診察を受けれたのが13時近くだったという覚えがある。
外科管轄だったけど、運悪く外科管轄の病室の空きがなかったため、内科?管轄の病室に行くことになり、その時の病室が4F西側にある大部屋だったが、中央のナースセンターを挟んで、反対側が産婦人科という作りだった。
新館という話だったが、何故か昼間でも妙に雰囲気が暗く、ちょっと不気味に感じた記憶がある。
実際、新館手前の受付のある旧館フロアの地下1階にATMがあり、そこにお金をおろしにいったが、資料室等あるのにもかかわらず、何故かそこに繋がる階段や廊下は全く電灯がついておらず、非常灯の明かりだけが頼りで、ATMがある場所だけ電灯がついているという不思議さがあった。
入院して数日がたち、検査も終わり、手術が決行され、目を覚ましたら、何故か手術前までいた病室ではなく、見知らぬ個室に寝かされていた。
目覚めた時間が夜&甲状腺を亜全摘したため、痛みで声が出しづらい&元々病気の症状で重度の不眠症になってたので、寝付けず、かといって看護師を呼んで病室の場所を確かめる必要性も感じなかったため、隣から聞こえてくる小中学生の鳴き声をBGM代わりにしながら、目をつぶってその日の夜を過ごした。
朝になって、病室からでて場所を確認すると、元居た大部屋の数室先の個室ということが分かった。
後は、主治医の診察で退院許可が出るまでの待機入院だったので、昼間が外出許可もらって、病院外を散策して過ごすことにした。
相変わらず、睡眠時間は圧倒的に短く、夜は恒例となった、ずっと聞こえてくる女の子の鳴き声聞きながらうとうとした。
そういう生活を数日すごしてたら、ある事に気づいた。
自分の病室周りに人の出入りがほぼなく、女の子の鳴き声は昼間は全く聞こえず、夜の22時から明け方5時ごろまでの限定だという事実に。
きっかけはどうしても寝れず、のどが乾いたため、真夜中にナースセンター前の自販機に飲み物を買いに行ったときである。
消灯後の行動だったため、看護師に吃驚され、世間話ついでに、「隣の病室の女の子の鳴き声がうるさくてね」と話題振ったところ、それに対しての返答が全くなかった。
その時は全く疑問に思わなかったが、部屋に帰り、いろいろ思考してたら、様々な違和感がひっかかり気づいたって感じ。
翌日、自分の病室の隣部屋を見てみたが....どうも個室どころか病室ではない模様。
となると、声が聞こえてくるのは隣じゃなくて、部屋そのものから?
この考えに至ったとき、感じたのは何故か恐怖というより、どうせ後数日だからいっかという考えだった。
実際、こういう考えに至ったのは、過去に呪い殺されるかと思うくらい恐怖体験をしていた為かもしれない。
で、何故か、退院予定日の数日前に主治医から呼び出され、切り出された話が、最終診察は数日後でまだ出来ないけど、経過は良好だし、ベッド数が足りてないので、繰り上げ退院してくれないか?という打診だった。
断る理由もなかったので、後日改めて診察に来るという約束で、即日退院した。
今でも、あの時の声は何だったのか、たまにふと思い出します。
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